府中市で中古マンションや中古戸建てを購入する方にとって、ほとんどの方は住宅ローンを利用されるのではないでしょか。また家を買うことは住宅ローンと同じ意味としてとらえることが出来るくらい、購入希望者にとっては悩むところだと思います。
銀行選びのポイントは、あなたにとってどこが一番合っているか?という視点です。金利が安ければいいわけでもありません。様々な視点をもって比較検討をして、そこからあなたの価値観や生活スタイルにあった銀行を選ぶと良いのではないでしょうか。
そこでここでは住宅ローンを選ぶときのポイントと、府中市で検討するときに対象となるであろう金融機関の特徴について説明していきます。ぜひこちらの記事を参考にしながら、あなたに合った住宅ローンを選んでいただければと思います。
住宅ローンを決めるときに重視するべきポイント
住宅ローンを選ぶにあたり、重視するべきポイントがあります。まず一番はじめに住宅ローンのどんなところを見ていけばいいのかを説明していきます。
借り入れの対象となるか
住宅ローンを選ぶにあたり、最初に考えていただきたいのが、その金融機関が住宅ローンを貸し出すための条件としている対象になっているかどうかを確認しましょう。
住宅ローンで審査の対象になる項目は、
- 勤務先
- 勤務形態
- 勤続年数
- 年収
- 年齢
- 健康状態
- 物件
などが挙げられます。金融機関によって審査内容は変わってきますが、勤務形態(社員・契約社員など)や勤続年数が、金融機関のホームページなどに書いてある条件に当てはまるかどうかを確認します。
正社員ではない勤務形態や、勤続年数が1年未満の方などは、一般的な金融機関では審査が厳しくなることもあるので、住宅支援機構が運営しているフラット35へのお申し込みも検討してみましょう。
また健康状態は、住宅ローンの審査では重要なポイントで、住宅ローンに加入するときは、団体信用生命保険に加入できることが条件になっているところがほとんどです。
もし健康状態に不安があれば事前に銀行や不動産会社の担当者に相談してみるといいと思います。よくご自身で薬を服用しているのだけれど、そこまで深刻に考えていなくて、本審査の時になって慌ててしまう方もいらっしゃいます。楽観的になり過ぎず、何か思い当たることがあれば事前に申し出るようにしてください。
保険に加入できない可能性が高ければ、団体信用保険への加入が必須でない金融機関を探してるとよいでしょう。フラット35は団信加入が必須ではないので、比較的利用しやすい住宅ローンです。
物件については、古い物件だと取り扱いの対象にならない銀行もあります。特に旧耐震物件とよばれる1981年6月以前の物件については、事前に銀行に相談するか、住宅ローンの取り扱いになれた不動産会社に相談するようにしましょう。
ココに注意
1981年6月というのは、確認申請を受けた時期です。確認申請を確認するようにしましょう。確認申請が無い場合は、完成年月を1983年4月以降と定義しているところが多いです。
実質金利がどうか
多くの人が見た目の金利の安さを気にする割には、この実質金利についてあまり深く考えないような方が多いように感じます。実質金利とは、表面的な金利でなく、諸費用なども含めた合計での金利です。
最終的に安い高いを考えるのであれば、このすべてを含めた実質金利で計算した方が本当に得かどうかが見極められます。実際に例をあげて見てみましょう。
パターン① | パターン② | |
借入金額 | 3,000万円 | 3,000万円 |
金利 | 0.7% | 0.8% |
期間 | 30年 | 30年 |
保証料 | 借入金額の2.16% | なし |
事務手数料 | 32,400円 | 45,000円 |
この2つのパターンで実際に計算をしみてます。前提条件として金利や繰上返済はなかったものとします。
パターン① | パターン② | |
毎月の返済額 | 92,413円 | 93,760円 |
総返済額 | 33,268,709円 | 33,753,636円 |
諸費用 | 680,400円 | 45,000円 |
総支払額 | 33,949,109円 | 33,798,636円 |
実質金利 | 0.858% | 0.810% |
こうやってみると、見た目の金利だけにとらわれず、実質金利を確かめた方が良いことがお分かりになると思います。この実質金利の計算方法ですが、手計算で行うのはかなり手間ですので、便利なサイトのリンクを貼っておきます。3つまで比べることができる便利なサイトです。
・返済プラン比較シミュレーション
https://www.simulation.jhf.go.jp/type/simulation/hikaku/openPage.do
金利の種類はどんなものがあるか
金利には大きく、変動金利・固定期間選択型・長期間固定金利の3つに分けられます。変動金利の説明は必要ないと思われますが、固定期間選択型というには「〇年固定」といったタイプのものです。長期間固定金利はフラット35に代表されるように、借入期間中はずっと金利が変わらないというタイプです。
それぞれに一長一短がありますが、人によっては長期間固定金利で支払額を固定させたいと考える方もいらっしゃるかもしれません。変動金利や固定期間選択型はどこの金融機関でも用意されていますが、長期間固定金利は取り扱いのあるところと無いところがあります。
また固定期間選択型については、当初の固定期間のみ優遇金利が大きくなっていて、最初の固定期間が高くなるタイプと、ずっと優遇金利が変わらないタイプがあります。
よくどの金利のタイプにするか迷われる方が多いかと思いますが、あなたの状況に合わせて、どんな金利タイプを選べばいいかは、正しい正解があります。もし気になる方はお気軽にお問い合わせください。
団体信用生命保険の内容
先ほど、少し団体信用生命保険(以下、団信)のことにも触れましたが、ここでお伝えするのは、保障内容についてです。
改めて団信が何かというのを説明いたしますと、銀行がお金を借りる方を被保険者(保険の対象者)として加入する生命保険のことです。契約者は銀行になります。そしてたくさんの被保険者を団体として加入するので、団体信用生命保険と言われます。
この保険では、借りた人にもし万が一のことがあった場合、保険から住宅ローンの残債が支払われるので、残された遺族は最悪家はそのまま残ることになる非常にありがたい制度です。
また保険料も団体になりますので、通常の生命保険よりも同等内容であれば、年齢にもよりますが安くなることが多く、経済的なメリットもある制度です。
この団信の対象になるのは、一昔前であれば死亡や高度障害の時に限ったものですが、最近では保険も発達し、三大疾病や八大疾病、就業不能など様々なケースで補償の対象になるような種類も出てきました。
そしてここ最近の人気は「がん団信」とよばれるもので、これは「がん」と診断されたら、保険適用(住宅ローンの一括返済)という補償内容です。ステージ0のがん(上皮内がん)については対象となりませんが、男性であれば一生のうちに2人に1人が、女性であれば3人に1人がなると言われているくらいなので、治療で働けなくなることなども考えると、非常に魅力的に感じます。
最近は弊社のお客様でも、団信の補償内容に魅力を感じて住宅ローンを決める方も増えてきています。ぜひここでお伝えしたポイントを念頭に住宅ローンを探してみてください。
府中市でおすすめの住宅ローンは?
それでは府中市で住宅ローンを探すにあたって対象となりうる主な金融機関と、その住宅ローンの内容をお伝えしていきます。
都市銀行
三菱UFJ銀行
メガバンクの一角であり、都市銀行としても最大手です。窓口やATM数も多く、全国どこでも同じように利用ができるので、便利です。
住宅ローンは、変動金利・固定期間選択型・長期間固定金利が用意されています。また団体信用生命保険の補償内容が非常に手厚くなっていて、保障をメインで考えられている方にはいいと思います。
その他にも、金利は決して安くは決して安くないですが、住宅ローン契約者の特典として、上限はあるものの月に数回、ATMでの引落手数料がタダになったりするなど、地味ですが、ありがたい特典が付きます。
ただし審査はやはり都市銀行とあって少し厳しい印象があります。また2018年の夏ごろから旧耐震物件の取り扱いが出来なくなりました。
⇒ 三菱東京UFJ銀行の住宅ローン詳細はこちらから
地方銀行・信用金庫
西武信用金庫
東京都中野区に本店をおく、信用金庫。府中市でも馴染みの深い信用金庫です。
全国保証の一般的な住宅ローンから、西武信用金庫独自の商品も用意されています。保証料のかからない西武信用金庫独自の住宅ローンや、預金連動型住宅ローン特約「Value?」を付保することも可能です。
この特約は月末時点での住宅ローン平均残高に対して、月末時点の普通預金平均残高に相当する住宅ローンの利息部分を、まとめて半年ごとにキャッシュバックするという、得なシステムです。
分かりやすく説明すると、例えば3000万円の住宅ローンを借りていて、1500万円預金残高があれば、半年ごとに1500万円部分にかかっていた利息をお返しします、という仕組みです。もちろん普通預金ですので、引き出し制限がかかることもありません。
現金の手持ちは多いもの、何かあった時用に手元に置いておきたいとうニーズに対しては、お金を借りつつも、実際は住宅ローンを借りた金額が少なくて済んだのと同じ効果があり、人によっては面白いと思います。
その他
中央ろうきん
中央ろうきんは、中央労働金庫の略称で、労働組合などの団体に加盟している企業の組合員が主に利用できる制度です。もちろん団体の組合でなくても利用はできますが、金利が高くなることがあります。
金利のタイプは変動、固定期間選択型・長期間固定金利が用意されています。また夫婦連生団信という商品が用意されています。
夫婦連生団信とは、通常夫婦で連帯債務を負う場合、片方に何かあった場合、その方の負担分しか保障されません。しかし夫婦連生団信の場合、片方に何かあった場合、その方の負担分だけでなくもう片方の負担分も保障の対象になります。
例えば、3000万円の住宅ローンを夫婦が50:50の連帯債務で借り入れた場合で、夫に万が一のことがあったケース
夫婦の連帯債務割合 | 通常の団信 | 夫婦連生団信 |
(夫)1500万円 (妻)1500万円 | (夫)0円:保障の対象 (妻)1500万円:保障の対象にならない | (夫)0円:保障の対象 (妻)0円:妻も保障の対象に |
その他にも、中央ろうきんには保証料が発生しません。ですから、他のところの方が金利が安くても、実質金利で計算すると逆転する可能性もあります。おススメしたい金融機関の一つです。
フラット35
フラット35は国土交通省と財務省が管轄する、住宅支援機構が運営しています。国の住宅施策的な住宅ローンですので、他の金融機関にはない特徴をいくつも持っています。
例えば、普通の金融機関は人を見て貸すと言われていて、その人の勤務先や年収など、借りる人に紐づく信用をもって審査をします。それに対してフラット35は、人に対しては規定の返済比率に収まっていればよく、その分物件に対して厳しい基準を設けています。
まず人に対する審査ですが、返済比率に収まっていれば基本的には大丈夫ですので、派遣社員や嘱託社員であっても借りやすくなっています。極端な話ですが、年金収入でも借りられます。また自営業者や経営者も、他の金融機関と比べれば借りやすくなっています。
その分、物件に対しては明確な基準をもっていて、その条件に当てはまらない物件は借りることが出来ません。特にマンションで長期修繕計画書がない物件は借りることが出来ないので注意してください。また旧耐震の物件は、個別に判定します。
審査の窓口は、住宅支援機構が直接行うのではなく、全国の各金融機関が窓口になります。個人的にはアルヒのようなノンバンク系の窓口がおススメです。
あとは、諸費用やリフォームローンまで借り入れる場合、金利が高くなりますので、資金計画に中止するようにしましょう。色んな条件はあるものの、比較的かりやすい部類には入ると思いますので、人によってはぜひ選択肢にいれたいローンです。
※最近では窓口の金融機関にもよりますが、自己資金が多めに出せる方に対して優遇金利が適用できるところもあります。
まずはあなたに最適な予算や借り方を見極ましょう
いままで住宅ローンについての注意点や府中市の住宅ローンのおススメをご紹介してきましたが、人によってどれがいいのかは変わってきます。
まずはあなたにはどの選択肢があって、どんな金利タイプでどれくらいの予算が適正なのか、ぜひお気軽にご相談ください
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